20代でも高脂血症の危険性はある・降圧剤での治療

加齢に伴い健康を維持するのは難しくなっていきますが、若い20代の人でも生活習慣病のリスクはあります。
近年では子供でも、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になる人が増えています。これらと相関関係があるのが、肥満や高脂血症です。
高脂血症は、血液中のコレステロール(脂質)が通常よりも高い状態です。コレステロールは細胞膜やホルモンを構成するのに必要なものですが、多くなりすぎると血管に沈着して血管を詰まらせてしまう原因になります。
脳梗塞や心筋梗塞は加齢に伴う動脈硬化が原因と言われていましたが、20代でも生活習慣が崩れていれば生じるリスクはあります。
高脂血症による病気には、高血圧、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、などがあります。
20代の人の高血圧は加齢に伴う動脈硬化が原因というよりも、塩分過多の生活や運動不足が主原因になっていることが多いので、降圧治療ではまずは生活習慣の改善から行います。
ただし、すぐに改善させないと危険がある高血圧の場合には、降圧剤が使われます。降圧剤は根本的に血圧を下げる薬ではありませんが、高血圧に伴う合併症のリスクを減少させたり、QOL(生活の質)を向上させる効果が期待できます。
降圧剤でよく使われるのは、カルシウム拮抗剤という薬です。この薬のカルシウムというのは、平滑筋という内蔵の動きに関わる筋肉のカルシウムチャネルのことを意味しています。このカルシウムチャネルの機能に拮抗するという意味で、カルシウムイオンが平滑筋に入らないようにして筋肉の収縮を阻害します。
カルシウムイオンは平滑筋に入ると筋肉を縮ませてしまう働きがあるので、それに拮抗する目的で使われます。これにより血管が開かれて血圧を下げる効果が得られます。